クレジットカード 百貨店

プロパカードの並みの付帯サービスが魅力の百貨店カード

ポイント付与率や割引率が高い百貨店のクレジットカード。この1〜2年で、ハウスカードを国際ブランド付きに切り替える百貨店が相次ぎ、使い勝手はより向上している。百貨店ユーザーなら1枚は持っておきたいところだが、果たして、どのカードが得なのか。カードのポイント付与率、割引率や各社の店舗数を見て、6社6枚のカードに絞り、機能を細かく比較した。

この6枚のカードで、まずチェックしたのは入会初年度のポイント付与率や割引率。百貨店カードの多くは、前年の利用額に応じてポイント付与率や割引率を上げるのだが、その設定も各社で大きく異なる。そこで前年に百貨店で20万円(百貨店カードの平均年間利用額)を使った設定でのポイント付与率や割引率を調べた。どちらのケースでもポイント付与率が高かったのは「タカシマヤカード」。入会当初から8%のポイントが付くうえに、これが食料品などにも適用される(生鮮食品は1%)。年20万円利用すれば、入会初年度から1万6000円分ものポイントが付く。年会費は2100円と高めだが、年3万円の買い物をすれば、十分に元は取れる。これに次ぐのが「大丸カード」。入会直後のポイント付与率は5%と平均的だが、入会半年後には、累計ポイントに応じたボーナスポイントが付く。入会初年度からポイント付与率が上がるカードはほかになく、半年で10万円ずつ、年20万円使えば、1万2000円分のポイントが付く計算(うち2000円分はボーナスポイント)だ。残る4社のポイント付与率や割引率は、入会初年度で2.5〜5.5%、前年に20万円使ったとしても4.5〜5.5%と、高島屋や大丸には及ばない。さらに2社とも、旅行時の傷害保険を付帯する。特に海外旅行では、最高2000万円まで補償するなど、内容も手厚い。換算レートは悪いが、ポイ ントをそれぞれANAやJALに移せるなど、一般的なプロパーカード並みにサービスは充実する。唯一の弱点は、ケータイクレジットなどにあまり対応していないことだ。

ポイント付与率や割引率よりも、幅広いシーンでの利用を優先するなら、東急百貨店の「TOP&ClubQ JMBカード」や阪急百貨店の「ペルソナHANA PLUSカード」が向く。東急百貨店のカードはモバイルSuicaとPASMOへのチャージができるはか、ポイントを等価でPASMOやJALへ移せる。阪急百貨店のカードはPiTaPa機能が付き、VISAならEdyチャージに、JCBはQUICPayに対応。PiTaPa利用でたまったポイントをJALやANAへ移せるなど、航空、鉄道機関を頻繁に使う人が利便性を感じやすい。一方、「三越カード」やそごう・西武百貨店の「そごうミレニアムカード《セゾン》」「クラブ・オンカード《セゾン》」はポイント付与率や割引率も平均的で、際立つ特徴は見られなかった。

■百貨店カードはポイント付与や割引の方法が複雑

A.ポイントを一本化して付与 B.どちらかに付与 C.両方に付与
百貨店のポイント、割引サービス
(どこで使っても)
百貨店のポイント、
割引サービス or カード会社のポイント
百貨店のポイント、
割引サービス+カード会社のポイント

高島屋
大丸

阪急百貨店 そごう・西武百貨店
三越
東急百貨店
百貨店や一般加盟店など、ユーザーが買い物をする場所にかかわらず、百貨店のポイントが付与される 百貨店での買い物時には百貨店ポイントや百貨店の割引を適用。一般加盟店ではカード会社のポイントが付く 百貨店での買い物時、各社の百貨店ポイントや割引に加え、カード会社のポイントも付く

コーナー 高島屋

矢印 高島屋
タカシマヤカード
(高島屋)
国際ブランド VISA、MasterCard、JCB
年会費 △ 2100円(初年度無料)
ポイント割引の
実質還元率
  ○ 高島屋:8%
一般加盟店:0.5%
ポイントの付与、割引体系 Aタイプ
ポイントの付き方、割引方法 百貨店利用時 105円→8p(高島屋のポイント)
一般加盟店利用時 200円→1p(高島屋のポイント)
百貨店ポイントの付与上昇率 年3日以上タカシマヤカードを使い、高島屋での年間利用額が
105万円以上の場合、タカシマヤカードプレミアムメンバーズヘの加入が可能。
会員になれば5000ポイントのボーナスポイントなどが付く
その他のポイント付与サービス 「ポイントアップ特別優待会」期間中は高島屋ポイントを10%付与
百貨店ポイントの使い方 2000p→お買い物券2000円分
ポイントの移行先の多さ 1カ所(ANA)
移行時の利便性 高島屋のポイントを無料、上限なしでANAに移せる
旅行傷害保険の手厚さ 海外:最高2000万円
国内:最高1000万円
電子マネーへの対応 鉄道系 ×モバイルSuicaのみ
その他 ×なし
海外アシスタンスサービスの充実度 VISA:UFJニコスに準拠
MsterCard:三井住友カードに準拠
OJCB:JCBに準拠
加盟店の多さ
(国際ブランド)
○ VISA、MsterCard
△ JCB

コーナー 大丸

矢印 大丸
大丸カード
(大丸クレジットカードサービス)
国際ブランド VISA、MasterCard
年会費 ○ 1050円(初年度無料)
ポイント割引の実質還元率   ○ 大丸:5%〜
一般加盟店:0.5%
ポイントの付与、割引体系 Aタイプ
ポイントの付き方、割引方法 百貨店利用時 105円→8p(大丸のポイント)
一般加盟店利用時 200円→1p(大丸のポイント)
百貨店ポイントの付与上昇率 半年間のポイント獲得実績に応じたボーナスポイントが付き、付与率が上がる
10万円未満→5%
10万〜20万円未満→5%×1.2→6%
20万〜30万円未満→5%×1.5→7.5%
30万円以上→5%×2→10%
その他のポイント付与サービス 1店舗、1日1回につき10ボイントの来店ポイントを付与
百貨店ポイントの使い方 1p→1円相当で使用可
ポイントの移行先の多さ 1カ所(JAL)
移行時の利便性 ポイントのJAL移行には手数料(年3150円)が必要
旅行傷害保険の手厚さ 海外:最高2000万円
国内:最高2000万円
電子マネーへの対応 鉄道系 ×モバイルSuicaのみ
その他 △ VISA:Edy
× MsterCard:なし
海外アシスタンスサービスの充実度 △ VISA:三井住友カードに準拠
△ MsterCard:DCカードに準拠
加盟店の多さ
(国際ブランド)
○ VISA、MsterCard

コーナー そごう・西武百貨店

矢印 そごう・西武百貨店
そごうプレミアムカード《セゾン》
クラブ・オンカード《セゾン》
(クレディセゾン)
国際ブランド VISA、MasterCard、JCB
年会費 ○ 無料
ポイント割引の実質還元率   ○ そごう・西武百貨店:2%〜+0.5%
一般加盟店:0.5%
ポイントの付与、割引体系 Cタイプ
ポイントの付き方、割引方法 百貨店利用時 1050円→20p(そごう・西武百貨店のポイント)+1000円
→1p(クレディセゾンのポイント)
一般加盟店利用時 1000円→1p(クレディセゾンのポイント)
百貨店ポイントの付与上昇率 基本ポイントに加え、各百貨店での前年利用額に応じた
ボーナスポイントが付き、付与率が上がる
20万円未満→2%
20万〜50万円未満→2%+2%→4%
50万〜100万円未満→2%+3%→5%
100万円以上→2%+5%→7%
その他のポイント付与サービス そごう・西武百貨店のポイント付与率を2%アップする期間を用意
百貨店ポイントの使い方 2000p→お買い物券2000円分
ポイントの移行先の多さ 4カ所(主にクレディセゾンに準拠)
移行時の利便性 クレディセゾンのポイントがそごう・西武百貨店ポイントに移せる
旅行傷害保険の手厚さ × なし
電子マネーへの対応 鉄道系 ×モバイルSuicaのみ
その他 △ Edy
海外アシスタンスサービスの充実度 × VISA、MasterCard:クレディセゾンに準拠
○ JCB:JCBに準拠
加盟店の多さ
(国際ブランド)
○ VISA、MsterCard
△ JCB

コーナー 三越

矢印 三越
三越カード
(三井住友カード)
国際ブランド VISA、MasterCard
年会費 △ 2100円(初年度無料)
ポイント割引の
実質還元率
  ○ 三越:5%〜+0.5%
一般加盟店:0.5%〜
ポイントの付与、割引体系 Cタイプ
ポイントの付き方、割引方法 百貨店利用時 5%割引(三越の割引)+1000円
→1p(三井住友カードのポイント)
一般加盟店利用時 1000円→1p(三井住友カードのポイント)
百貨店ポイントの付与上昇率 三越で三越カードでの年間利用が100万円以上の場合、
ゴールカードへの変更が可能。
ゴールカードを作れば、三越での割引が7%にアップ
その他のポイント付与サービス 三井住友カードのポイント付与率は利用額に応じて上がる
百貨店ポイントの使い方 -
ポイントの移行先の多さ 14カ所(三井住友カードに準拠)
移行時の利便性 三井住友カードのポイントのみ移行可能
旅行傷害保険の手厚さ × なし
電子マネーへの対応 鉄道系 ×モバイルSuicaのみ
その他 ○ Edy、iD
海外アシスタンスサービスの充実度 三井住友カードに準拠
加盟店の多さ
(国際ブランド)
○ VISA、MsterCard

コーナー 東急百貨店

矢印 東急百貨店
TOP&ClubQ JMBカード
(東急カード)
国際ブランド VISA、MasterCard
年会費 ○ 1050円(初年度無料)
ポイント割引の
実質還元率
  ○ 東急百貨店:3%〜+0.5%
一般加盟店:0.5%〜
ポイントの付与、割引体系 Aタイプ
ポイントの付き方、割引方法 百貨店利用時 105円→3p(東急百貨店のポイント、3月から東急カード
のポイントに変更)
+200円→1p(東急カードのポイント)
一般加盟店利用時 200円→1p(東急カードのポイント)
百貨店ポイントの付与上昇率 東急百貨店での年間利用額に応じて東急百貨店ポイント
の翌年の付与率が上がる
10万円未満→3%
10万〜50万円未満→5%
50万〜100万円未満→7%
100万円以上→8%
その他のポイント付与サービス グループの店舗では、東急力ードポイントの付与率が高くなる
百貨店ポイントの使い方 1000p→お買い物券1000円分(3月から1p→1円相当で使用可)
ポイントの移行先の多さ 3カ所(JAL、東急カードのポイント、PASMO※2)
移行時の利便性 JAL移行には移行手数料(年1050円)が必要
旅行傷害保険の手厚さ △ 海外:最高2000万円
国内:最高1000万円
電子マネーへの対応 鉄道系 ○ モバイルSuica、PASMO(予定)
その他 × なし
海外アシスタンスサービスの充実度 △ VISA:三井住友カードに準拠
MsterCard:DCカードに準拠
加盟店の多さ
(国際ブランド)
○ VISA、MsterCard

コーナー 阪急百貨店

矢印 阪急百貨店
ペルソナHANA PLUSカード
(阪急カード、ペルソナ、
スルッとKANSAI協議会、
三井住友カード or JCB)
国際ブランド VISA、JCB
年会費 △ 2100円
ポイント割引の実質還元率   ○ 阪急百貨店:5%〜
一般加盟店:0.5%〜
ポイントの付与、割引体系 Bタイプ
ポイントの付き方、割引方法 百貨店利用時 5%割引(阪急百貨店の割引)
一般加盟店利用時 一般加盟店:200円→1p(阪急カードのポイント)
PiTaPa加盟店:100円→1p(PiTaPaのポイント)※1
百貨店ポイントの付与上昇率 阪急百貨店での年間利用額に応じて翌年の割引率が上がる
30万円未満→5%
30万〜50万円未満→7%
50万円以上→10%
その他のポイント付与サービス ペルソナカード、PiTaPaのポイントも利用額などに応じ付与率が上がる
百貨店ポイントの使い方 -
ポイントの移行先の多さ 3カ所(JAL、ANA、阪急阪神第一ホテルグループ※3)
移行時の利便性 PiTaPaポイントがマイルへ、阪急カードポイントがホテルへ移せる
旅行傷害保険の手厚さ × なし
電子マネーへの対応 鉄道系 ○ モバイルSuica、PiTaPa
その他 △ VISA:Edy
△ JCB:QUICPay
海外アシスタンスサービスの充実度 △ VISA:三井住友カードに準拠
○ JCB:JCBに準拠
加盟店の多さ
(国際ブランド)
○ VISA
△ JCB
注)ポイント、割引の実質還元率や百貨店ポイントの付与上昇率は、一般的な商品を購入したケースを記載。
特価品や食料品では異なることもある。そごう・西武百貨店のカード写真は、西武百貨店のクブ・オンカード《セゾン》のもの 
※1 PiTaPaで決漬した場合に付与される ※2 PASMOに移行できるのは3月から ※3 VISAのみ可能
ページトップへ